エル・サルバドルの発掘調査資料の2回目の選定が日本と中米を結んで行われました。 - 2026.02.28

更新日:2026.02.28


 本科研費基盤研究(S)も、いよいよ残りあと1年の研究期間となりました。熱帯・亜熱帯に存在したマヤ文明の遺跡出土の古人骨から古代ゲノムを取り出し解析することがいかにむずかしいことであるか、我々はこの4年間で実感しました。それは、欧米世界でも極めてよく知られた古代マヤ文明という世界中の研究者の競争の最前線で、古代ゲノムの抽出と解析に成功し、論文発表できたのが、我々のチームを加えても、いまだに世界全体で3チームに過ぎないというところからも分かると思います(註)。こういった困難にも関わらず、研究チームでは、現在、グアテマラ・ティカル遺跡の古人骨からのゲノム解析結果を論文化しているところです。

 さて、現地時間2月27日に、現在、中米で調査中の伊藤伸幸名古屋大学助教(研究分担者)のエル・サルバドルでの発掘調査資料からウェブでゲノム解析用の人骨サンプルを選定するミーティングが開催されました。一昨年9月に続いて2回目となります。これらのサンプルも、現地政府の輸出許可取得後、近い将来、トリニティ・カレッジ・ダブリンへ移送され、解析に付されることになります。