研究報告(市川彰)- 2022.11.29
更新日:2022.11.29
分担研究者市川は、初年度である2022年度に以下の三つの調査研究活動を実施中である。
第一に、既存の考古学データを用いて、チャルチュアパ(エルサルバドル)とコパン(ホンジュラス)の交流関係について主に土器編年から考察することに努めた。この土器編年に炭素年代測定結果を加えて、チャルチュアパと他地域との交流関係の通時的変化の考察も含む英語論文を現在準備している。
第二に、2022年7月に金沢大学および公立小松大学の学長らのティカル遺跡表敬訪問の支援をおこなった。ティカル遺跡は、マヤ低地を代表する大規模遺跡であり、コパン遺跡とも関係が深い。今後の比較研究を視野にいれた研究基盤の構築の足掛かりを得ることができた。
第三に、メキシコ合衆国オアハカ州にあるリオ・ビエホ遺跡の発掘調査を実施した。古典期後期から後古典期前期にかけての墓がみつかった。また家畜化されていたといわれる大量のイヌ骨が見つかった。